メタリカ情報局

メタリカを愛してやまないものの、メタリカへの愛の中途半端さ加減をダメだしされたのでこんなブログ作ってみました。

       

    カテゴリ: エピソード

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    まったくニュースに追い付けていませんが、RollingStoneによるラーズ・ウルリッヒのロング・インタビューを管理人拙訳にてご紹介。

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    −最高の成功とは?

    個人で言えば、家族に還元できること。音楽面では、自分が進みたい方向に行ける自由があるってことだね。その一例が一度に2週間以上のツアーをしないということだよ。『Death Magnetic』では2週間単位で約200のショーをやった。俺たちは子供の成長を見逃したくないからね。

    −最悪のことは?

    俺は「最悪のこと」があるとは考えないんだ(笑)泣き言をいうのは止めて、誰かに何かを与えてハッピーになるべきなんじゃないかって思うよ。

    −出かけた時に気付かれて、文句を言う人たちがいるかもしれないですよ

    そういう名声に関しては俺たちはちょうど真ん中あたりを占めている。トム・クルーズとかそういう人たちのレベルなのかどうかはわからない。俺たちがハマって行きたくなるレストランは(みんなに)よく知られていると思うけど(笑)パパラッチに悩まされたり追い掛け回されたりするような厄介なところまでにはなってないよ。

    −あなたのヒーローは誰ですか?

    現状に挑戦する人たち。順不同で言うと、俺の親父、スティーヴ・ジョブズ、ジェイムズ・ヘットフィールド、マーク・ロスコ(画家)。あとは(SalesforceのCEO)マーク・ベニオフみたいに無私でみんなを勇気づける人たち。完全に衝動的なリッチー・ブラックモアみたいな人たち。彼の口やギターでそこから3分間何が飛び出してくるかわからないっていうね。(メタリカの共同マネージャー)クリフ・バーンスタインはいつだって違った考え、独立した考え、枠組みに捉われない考えを俺に教えてくれる。

    −なぜジェイムズをヒーローの一人に挙げたんですか?

    彼はただただ一番クールなミュージシャンなんだ。35年間、俺の戯言に耐えてきた。だからそれには感謝している。時おり、俺は彼の才能の広大さについて、正しく評価されていないんじゃないかって思うよ。

    −あなた方は映画『Some Kind Of Monster(メタリカ 真実の瞬間)』で衝突していました。バンドの意見の相違をまとめるということについて何を学びましたか?

    バンドの健康よりも重要なものは何もないということを学んだよ。他のメンバーがやりたくないことを強いるよりも、クールなものを創造する別の機会がいつもあると思う。

    −あの映画を見てご自身について何か学びましたか?

    (笑)かなりキツかった。(しばし沈黙して)俺には自分を脅かす何かを完全に区分けする能力がある。こういう厳しい試練を座って観られたからね。あれが俺だっていう事実から感情的な自分を排除できた。「第三者」なんだ。他のヤツらにとってはそれがどれだけ難しかったかよくわかったよ。俺たちはみんな違う方法で対処する。俺は隠すことで対処してきた。これは明らかに精神医学からするとやっちゃいけないことだ。そういうものを感情的な自分自身を排除しなきゃいけないってのは相当難しかったね。

    −見たなかで好きじゃないシーンはありましたか?

    いや、目の前で広げられて見るのはあまりにも苦痛だった。俺たちが完全に乗り越えて、みんなにそれを見せているという事実を誇りに思っていた。もちろん、あまりにもプライベートのぞき同然のように感じるものもあったけどね。情報過多だって批判した人もいたよ。そんなだから俺は自分のヒーローには会わないんだ。ガッカリさせられてしまうこともあるからね。俺がさっき言ったみたいに(会ってしまうと)情報が多すぎるんだ。そこは区別しようとしている。でも誤解しないでほしいのは、あの映画をやったという事実に俺は誇りを持っているし、シェアすることができて楽しかったってことだ。

    自分自身について恐怖を感じるのは、自分には恐怖を感じない能力があるってことだけだね。実際、自分でも怖くなるほど面の皮を厚くできるんだ。ナップスターのことをきっかけに、俺はかなり重たい打撃を受けた。亀の甲羅みたいなものを身に着けて、何かの影響を受けないようにする術を学んだよ。


    −ナップスターの反発から何を学びましたか?

    メタリカについて俺が気に入っていることなんだけど、俺たちはとても衝動的なんだということを学んだ。そのことで時おり泣きを見るんだ。俺たちはどこに着地するかわかる前に飛んでいるからね。クリエイティヴな環境だと、それは素晴らしい状況なんだよ。でもナップスターに関しては、俺たちは「何だコイツら!コイツらを追い詰めるぞ」ってとこに真っすぐ飛び込んじまった(笑)そこから突然、ヘッドライトに照らされたシカみたいだったよ。ナップスターはみんなにとって自由の象徴を意味していたってことを俺は過小評価していたんだ。だから俺は時おりやりたくない場合だったとしても、飛び込む前にちょっとは注意を払うようになった。少なくとも地面があるところかは考えるようにしているよ(笑)

    −ナップスター騒動では、あなた方のファンは自分たちが標的にされていると思っていました。

    あれは相手側のうまいやり口だったね。俺たちとナップスターとのあいだのことだったのを俺たちとファンのあいだのことにした。マジで本当に賢い動きだったよ。そんなつもりはなかった。ナップスターについてはお金のことじゃない。商取引のことでも著作権のことでもない。文字通り、選択肢の問題だった。自分の音楽を無料でダウンロードできるようにするのは誰の選択なんだ?俺たちは「ちょっと待ってくれ。俺たちの選択であるべきだろ。」って言っていたんだ。他の人たちは違う意見を持っていたし、欲張ってんだか金の話だかになっちまった。突然「え?どういうこと?どっからそんな話になったんだ?俺たちは強欲なんかじゃないぞ!待ってくれ、誰がこの議論の方向を変えたんだ?」(笑)俺たちは面食らったよ。

    −あれから15年ほど経って、音楽業界は崩壊し続けています。あなた方はナップスターについて正しかった。

    そのことについては彼らが言うように4分の1がバスに乗る(賛同する)だろうね。

    −メタリカの最初の3枚のアルバムのベーシスト、クリフ・バートンが亡くなって今年で30年になります。あの事故の後、どのようにして続けていく力を見出したのでしょうか?

    俺たちはウォッカボトルに飛びついて数年間はそこに留まっていた。俺たちのその頃のやり口ってのは目隠しをするだけだったんだ。大きな障害を経験して飲んだくれていた。22歳の時では悲しみに対処する術を知らない。感情に対処する術も知らない。損失に対処する術もない。ただ続けるだけだった。自問自答したり、体温を測ったりするだけの十分な時間立ち止まることなんてなかった。ただ続けるだけなんだ。

    −メタリカは80年代「Alcohorica」というあだ名を受け入れていました。責任をもって飲むことをどうやって学びましたか?

    誰が責任あるなんて言ったんだ?(笑)年を重ねるにつれて学ぶんだよ。年齢と経験はある時点でドアをノックするんだ。「OK、俺は起きたくないのか、それともまたあの状況で意識を失くないのか(どっちだ)」ってね。幸運なことに俺は中毒になるっていう性格は持ち合わせていないんだ。まだ飲んでいるよ。他の何かにも溺れちゃいない。でも他にやっていたことを意識的に止めることにしたよ

    RollingStone(2016-11-06)

    前は『Some Kind Of Monster』を作ったことを後悔していると話していましたが、、、今では誇りに思っているということで何よりです(笑)。インタビューの続きはまた後ほど。

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    billboardのインタビューの続き。今回で最後です。管理人拙訳にてご紹介。
    ※途中、訳しきれずに端折ったところはBridge School Benefitの話です。元記事リンクより原文をどうぞ(^^;
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    音楽は、ヘットフィールド自身の頭の中にいるものから抜け出すのを長いこと助けてきた。ステージ上では彼が考えてもいないような神の恩恵を受けることができた。至福の状態に到達しようと、彼はまたスケートボードをやっていて、膝を壊すまでスノーボードに8年間熱中していた。今、彼はラフティング、サイクリング、立ち漕ぎサーフィンにハマっている。彼は最近、一年間コロラド州に家族を移住させることに合意した。彼らがそこまでドライブするという条件付きで。(彼とその妻フランチェスカがアルゼンチンからアメリカにやってきて3人のティーンエイジャーと最初に住んだ州だ。)クルーズアメリカのRV車を借りて、ヨセミテ国立公園を通り、ヘットフィールドの幼年期の休暇を再現するのである。「このマリンバブルから子供たちを引っこ抜くのにふさわしい時期と思えたんでね。」彼はそう説明する。「そしてまた別のバブルに子供たちを繋げるんだ。」

    ヘットフィールドは妻フランチェスカを称賛する。衣装部門で働いていてバンドと共にツアーをしていた彼女とは1992年に出会った。「彼女は、この家族という素晴らしい贈り物となってくれた。彼女は統制のとれた船を運転している(※)。もしそれが直喩だとしても。直喩だとしても・・・(声をひそめて正しい言葉を探してから)隠喩だ!」

    ※訳注:原文は「She drives a tight ship」。tight shipは「ロープがたるんでいると船員がたるんでいる=ロープがしっかり張っていると船員もきちんとしている」から来た慣用表現。この場合は「しっかり者」的な意味。

    ショアラインのショー(Bridge School Benefit)の一週間前、ヘットフィールドはヘラジカの狩猟に出かけた。強風でテントがバラバラになり、頭に木の枝が落ちてきた時に恐怖を感じたと言う。彼は言う。「荒野に出かけて行って、たまに怖い体験をするのは良いことだよ。自分の身の程がまたわかるようになる。」また彼はハンティングの魅力はディナーがどこからやって来るのかを知ることにあると言う。「その(食卓に上るまでの)過程の一部になれるというのが気に入っているよ。子供たちは間違いなくそんな過程にはなりたくないと思っているけどね。」加えて、彼は基本的に銃に魅力を感じている。「俺はいつだって、やかましくて速いものが大好きなんだ。バイクにしても車にしても音楽にしてもね。俺は今、長距離射撃に夢中なんだ。挑戦している感じが良いよ。」

    ウルリッヒもまたマリン郡に住んでいる。モデルのジェシカ・ミラーと結婚し、それ以前の結婚で出来た2人のティーンエイジャーの息子がいる。弟の方はデンマークの女優、コニー・ニールセンとの間の子供である。彼は内から湧き上がる興味というものを育てることはそこまではないようだ。ロックフェスに関する思い入れとは別に、彼は本や映画が大好きである。彼は言う。「俺は普通のことをしているよ。ある日なんかは子供たちとカボチャを刻んでた。」彼はかつてファイル共有サービスのナップスターに対する反対運動に関してバンドにおける中心人物であった一方、今日ではストリーミングによって悩まされてはいない。彼は言う。「あれは汗水垂らすものじゃない。俺はSpotifyのアプリを入れていて使っているんだ。DailyじゃなくてWeeklyをね(週替わりの自動選曲)。iTunesは毎日、音楽よりも映画で使っている。YouTubeなんて日に500回は観ているよ。こういったものに俺たちは排他をかけようとは思わない。金は要らないんで、俺たちの全てのファン(潜在的なファンを含めて)が俺たちを見つけてくれるといいね。」

    (中略)

    ウルリッヒは(それを直喩としない限り)好きな暗喩がある。彼の年齢にもなると、「男の隠れ家」として仲間と集まりフットボールの試合を見るような部屋を作る。彼は家族との幸せな家庭生活を送っているが、メタリカが彼の「男の隠れ家」なのだ。ラーズは語る。「俺たちはロックンロールバンドに逃げ込む。それが俺の人生の楽しみのひとつなんだ。」

    billboard(2016-11-03)

    元記事には文字起こしはされていないものの、インタビュー動画が4つアップされています。

    『Death Magnetic』と『Hardwired...To Self-Destruct』の間の8年について


    ブラックアルバム、そして「Enter Sandman」ライヴ初披露の時のエピソード


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    billboardのインタビューの続き。ジェイムズが語るメンバー評とともに、billboardによる『Hardwired...To Self-Destruct』収録曲の一部解説もあり。管理人拙訳にてご紹介。

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    ヘットフィールドは語る。「チューニングルームは俺たちにとってかなりの部分、コーチセラピーのセッションなんだ。みんながいるところで教えることができる。ときおりふざけたりするけどね。俺はドラムを演奏するのが大好きなんだ。俺たちが決して使うことのないであろうファンキーなものをロブが思いつくと、俺がドラムキットを叩いているよ。」ひとつの流儀としてウルリッヒが強く主張して言うには、彼らはショーを始める曲をプレイして、(リハーサルを)いつも終える。ヘットフィールドは言う。「ラーズは失敗に対して儀式偏重なところがある。でもそれが彼にどう働くかも自分でわかっているんだ。」

    メタリカの活動がある時期、機能不全に陥っていたことは、権力闘争やグループが雇い入れたセラピストについて描かれた、バンド制作の2004年の映画『Some Kind Of Monster(メタリカ 真実の瞬間)』を観れば十分わかるだろう。ウルリッヒは言う。「俺たちは今、意見の違いにはもっと寛容になっているよ。20年前、俺たちは創造的なアイデアなのか、個人的な好みなのか、それとも別の何なのかって全てにおいて争うようなところがあった。今はそんなことに価値はない。俺たちは機能するか否かに則して優先度を決定するんだ。それが争いに勝つよりも重要ってわけ。」

    ヘットフィールドはこう付け加える。「俺たちはお互いをよく知っているし、どのボタンを押しちゃダメなのかもわかっている。俺がラーズみたいになる必要はないし、彼が俺みたいになる必要もない。お互いの感情を損ねずに、互いを導こうとしているんだ。ラーズはセットリスト、曲のアレンジ、ビジネスについて考えるのが得意だ。俺はメロディーとかヴィジュアルとかロゴについてに長けている。」核となる2人以外のメンバーについてはどうだろう?「カークは今や(2人を裁く)審判の役割から下りて、とても必要としている狂気さをもたらしてくれる。ラーズと俺はボロボロだからね。そして間違いなくライヴでの彼のギタープレイは信じられないほど素晴らしいものがある。」ヘットフィールドはそう語る。「そして、ロブは生きていることがとてもハッピーなヤツだ。そのことで俺たちは、彼が一緒にいると何かをやりたくなるんだ。」

    『Hardwired...To Self-Destruct』は12曲で2枚組CDとなっている。「Spit Out the Bone」は、バーチャル・リアリテイー技術の危険性から触発された7分の容赦ない一斉射撃のような曲だ。「Dream No More」は、H.P.ラヴクラフトの(クトゥルフ)神話に立ち戻った過酷な悪夢について。「Now That We're Dead」から得る教訓は、愛は持続するが墓のなかだけというもの。「Am I Savage?」のタイトルへの答えは推測することができるだろう。全体的な印象は暗く荒涼としていて、ライヴの定番となっていた凱旋曲「Lords Of Summer」を雰囲気に合っていないと(アルバム本編から)外すことさえしている。

    個人的に良い境遇にいるのか尋ねると、ヘットフィールドは笑ってこう答えた。「それは絶対にないね。ずっと良し悪し両方の境遇にいるってこと。でも俺は一度考え始めると、暗くなっていってしまうんだ。俺が最後に書いた曲「Hardwired」は、オープニングトラックで一番速い曲だ。それに加えて歌詞では、俺たちはいつもヤラれていたけど生き残ってきたってことを歌っている。どの世代も『次世代には申し訳なく思っている』なんて言ってるけど、人類として持っている信条がある。ほとんどの時代にはね。」彼はニヤリとして言った。「俺は全てのことを考えすぎるんだ。」

    billboard(2016-11-03)

    『Some Kind Of Monster』の時の葛藤を経て、メンバー間の関係も良好の模様。それとは対照的にアルバム全体の印象が暗く荒涼としているというのも気になるところ。

    コメントへの返信は後ほど。。

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    ロバート・トゥルージロ、メタリカのメンバー評を語る

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    billboard掲載のメタリカのロングインタビュー記事の前半部分を管理人拙訳にてご紹介します。
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    10月のDesert Trip Festivalでカリフォルニア州インディオに集まったロック・レジェンドのなかにノーギャラで追加されたアーティストがいた。メタリカのラーズ・ウルリッヒだ。ドラマーはステージには立たなかったが、ロジャー・ウォーターズやノーベル賞受賞者ボブ・デュランと同席していた。彼は1人のファンとして思いきり楽しんでいた。

    「土曜日はニール・ヤングとポール・マッカートニー目当てで、俺は実際にピットにいたんだ。」ウルリッヒは14日前のことを報告した。「ニール・ヤングはハジけていたね。」ウルリッヒは夫人と20列目に下がっていたが、さながら初めてライヴに来た熱狂的なティーンエイジャーのように前に進んでいった。ライヴの終わりにはステージから25フィート(約7.5メートル)の5列目にいた。ウルリッヒは、ニール・ヤングに手を振り、「へい!ニール!2週間後に一緒に演るからね!じゃあ(共演するBridge School Benefitの会場がある)ショアラインで!」と呼びかけたと冗談めかして語った。

    (中略)

    11月18日には10thアルバム『Hardwired...To Self-Destruct』をリリースする。バンドメンバーの財政は安全に保たれたままである一方、音楽文化における彼らの役割は明確ではなくなってきている。Desert Tripの出演者が60年代の神話の領域を主張できるのに対して、メタリカはもっと漠然とした領域でやりぬいてきたし、大音量と荒涼とした歌詞、血まみれのリフによって打ち出されたものだった。「俺たちはこの分野で成熟なんてしないことはわかっている。みんなそんなものは望んでない。」ヘットフィールドは、その日の後、区分けされた(そして少々手の込んだ)オフィスでそう語った。「彼らは若くてかっこよく見えるよう髪を染めたりとかそういうことをしてほしいと思っている。でも俺たちは自分たちの年齢を尊重している。だからそういうことで隠そうとしたりはしないんだ。」

    間近にいると、ヘットフィールドは数多のメタリカのビデオのなかで自分のやり方で咆哮している強烈な人物というだけでなく、フレンドリーで当意即妙な人物でもある。「俺はたいていの場合、かなり傷つきやすいんだ。」と彼は認めている。

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    ヘットフィールドのアゴ髭はすべて白髪だし、ウルリッヒの野球帽の下の生え際は月の裏側まで後退している。しかし老化の必然的な過程に関して言えば、メタリカへの質問は、老いへの儚さについてではなく、バンドがどれだけ長く肉体的に酷使する音楽を作り続けることができるのかということになる。ヘットフィールドとギタリストのカーク・ハメットは53歳であり、ウルリッヒとベーシストのロバート・トゥルージロは52歳だ。「俺が70代になって「Master Of Puppets」を演奏できるかどうかはわからない。」ウルリッヒは1986年にバンドが打ち立てた金字塔であるスラッシュメタルのアンセムを例に挙げて語る。「メタリカには、フィジカルでヘヴィであることは欠かせない一部になっている。ヘヴィであることを削ったり、ゆっくりやることだってできる。そういう物理的なアプローチが音楽にふさわしいと思ったらね。もしフィジカルなものを届けられないならやらない方がマシかもしれない。」

    ヘットフィールドは、自分の身体が辞め時が来たと教えてくれるだろうと考えている。「Alcoholica」とあだ名をつけられていた活動初期の頃には、バンドは自堕落なものだったが、今やヘットフィールドは酒を断ち、メンバーは皆、十分な睡眠を取り、良好な身体状態でいられるよう専門スタッフと共にツアーに臨んでいる。ウルリッヒはこう語る。「何かがレールから外れていかないように努めているよ。俺たちは割合を減らしていきたいんだ。(身体の一部が)ショーの最中に壊れるような事態をね。」

    (中略)

    ヘットフィールドは言う。「みんながザ・ローリング・ストーンズを引き合いに出すんだ。彼らは120歳までできるだろう。(モーターヘッドの)レミーは死ぬまで全てを捧げていた。他にもブルース・スプリングスティーンとか活動期間の長さに恐れ入る人がいる。でも(AC/DCの)アンガス・ヤングは、本当にすごいよ。毎晩あれだけの汗を流してさ。彼の身体にまだ頭がついているのが信じられないよ。」

    deserttrip2016

    ウルリッヒはもっとドラマー指向で考えている。Desert Tripに出演した6組のアーティストについて指摘する。「家にいて聴くOGドラマーについての悪いニュースはザ・ローリング・ストーンズだけだよ。唯一のロードマップは(ストーンズのドラマー)チャーリー・ワッツだけなんだ。俺が70代でやってるところは心の中では見えているけど、肉体的に可能かはわからないな。それについては大きな疑問符のままだ。」

    billboard(2016-11-03)

    新譜をこれから出そうというときに20年後の話というのも気の早い話ではありますが、、、ステージに立てる身体でいる限りは活動を続けてほしいと願っています。

    コメントへの返信は後ほど。

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    前回記事の続き。同じくメキシコで行われたファンを交えたQ&Aセッションの続きをLoudwireさんが文字起こししてくれたので管理人拙訳にてご紹介。

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    ー『Kill 'Em All』『Ride The Lightning』そしてブラックアルバムを過去にライヴで完全再現をしているが、『...And Justice For All』の完全再現は行わないのか?

    ラーズ・ウルリッヒ
    俺たちがやりたいこと全部やる時間はないっていうさっきの回答を覚えているかい?『...And Justice For All』もその一つだよ。リストのどこかにはあるけど、うまくいけば手がつけられるかもしれないけど・・・

    ジェイムズ・ヘットフィールド
    (ラーズに割って入って)難しすぎるよ!(場内・笑)

    カーク・ハメット
    ロブ(トゥルージロ)はどうするんだい?もし『...And Justice For All』を全曲やるんだとしたら、ロブは何をやればいい?あのアルバムにはベースがないんだぜ!(笑)

    Loudwire(2016-10-31)

    インタビューの該当部分は37:30あたりから。


    その他、かなり面白い話をしているようで、、自分のヒアリング能力のなさが残念です。。

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    また順番が前後した記事になりますが、、2016年10月29日にメキシコシティーのポリフォルム・シケイロスにて当選した500人のMetClub会員が参加したQ&Aセッションが行われました。BLABBERMOUTH.NETさんで文字起こしされていたので管理人拙訳にてご紹介。

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    ーニューアルバム『Hardwired... To Self-Destruct』の制作で一番影響されたことは何ですか?

    カーク・ハメット
    影響したのは、たぶん俺たちのアルバム制作が遅れたことだよ(笑)

    ジェイムズ・ヘットフィールド
    それが俺たちのやっていることだ。つまり音楽を作るということをね。時間がかかったよ。みんなを怒らせてしまった。ジャーナリストにアルバムを聴いてもらった時にわかったんだ。新しい楽曲を生み出すことは本当に最高の気分だってことと、他の人たちが新しい楽曲を聴いて感じたことを知ることで俺たちも嬉しくなるってことにね。なんでこんなにも待たせてしまったのか俺にはわからない。もうそんなに長く待たせないようにしようぜ、OK?

    ラーズ・ウルリッヒ
    『散々待たせちゃダメ』ってタトゥーを彫って、俺たちにそのタトゥーをメールしてくれよ(笑)

    ーアルバムで人生が変わったことは?

    カーク・ハメット
    個人的に俺にとっては、アルバムを出すたび、確かに人生が変わっているよ。つまり、俺たちがアルバムをリリースするたびに、いつもこう思えるんだ・・・俺たちは人生のさまざまな部分、自分たちのキャリアの過程が変わっていく状況の中で自身を見い出すんだとね。アルバムを出した時というのは、ジェイムズが言っていたように、みんなが本当にいい方向に影響を受けたりっていう感情的なものなんだ。それは俺にとって見ていて一番驚くべきことだよ。

    ー35年間一緒にバンドをやってきて直面した一番辛い状況とは何ですか?

    ジェイムズ・ヘットフィールド
    そう、一緒に成長してきたし、一緒に人生におけるたくさんのことを経験してきた。すごい偉大な山に登ることもできたし、深い谷も経験した。知っての通り、クリフ(・バートン)の死は俺たち全員にとって本当に困難な状況だった。それと映画『Some Kind Of Monster(メタリカ 真実の瞬間)』は間違いなくバンドにとっても俺個人にとっても本当に困難な時期のハイライトだ。自分の音楽に正直であること、アーティストとしての自分に正直であること、音楽というのは実に素晴らしいセラピーだね。俺の闇が君たちの闇と繋がることができるというのは、俺にとって重要な意味を持っているし、大丈夫だと感じさせてくれるんだ。

    BLABBERMOUTH.NETより(2016-10-30)

    Q&Aセッションの模様はこちらからどうぞ。(冒頭の話は16:20あたりから)



    ラーズ・ウルリッヒは伊藤政則氏とのインタビューの中で、早くも「Hardwiredが次作へのいいヒントになった」と言っていたとか。次のアルバムはもしかしたらそう遠くない日にお目見えするかしれません。

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    メタリカがアメリカの人気TV番組「The Tonight Show Starring Jimmy Fallon(通称:Fallon Tonight)」に出演。発表されたての新曲「Moth Into Flame」を披露しました。



    さらに同番組の楽屋裏で、各メンバーがツアーで起きたエピソードについて語った動画もアップされています。
    metallicatalesfromtourtonight




    メンバーが明かしたエピソードの概略は以下の通り。

    カーク・ハメット:『Ride The Lightning』のツアーの際に洗濯ついでに靴下を履きながらシャワーを浴びていた。

    ラーズ・ウルリッヒ:1988年『...Justice For All』のツアーでスペインに訪れた際、ツアーマネージャーもいないなか自分で真夜中にマドリッドに向かうためにタクシーを拾ったら、一車線の高速道路を400キロで走ってくれた。

    ロバート・トゥルージロ:1991年にインフェクシャス・グルーヴスとしてオジー・オズボーンとツアーを行っていた頃、オジーがライヴを行っている裏でケーブルの束にずっこけてPAシステムの電源を切ってしまった。

    ジェイムズ・ヘットフィールド:80年代にメタル・チャーチとカナダを廻っていた頃、大雪で移動バスが立ち往生し、外はひどく寒くトイレもいっぱいになっていたため、みんなでバスの周りをどれだけ長く用を足しながら回れるかという「おしっこゲーム」をした。


    ラーズの400キロはだいぶ盛ってる気もしますが(^^;

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    ニューヨークのラジオ局SiriusXMで行われたリスナーから質問を受ける「Town Hall」コーナーにメタリカが出演。放送はアルバム発売日直前とのことですが、RollingStoneが主な内容をリークしてくれました。収録内容のうち最も興味深いことを10項目に分けて紹介していたので管理人拙訳にてご紹介します。

    metallica-globalcitizenfestival

    1.ロック以外のジャンルのプロデューサーを考えていた

    ヘットフィールドはこう語る。「俺たちは誰を起用するか議論した。誰か新しい人、名のあるプロデューサーを起用するのはどうか?『いろいろ探してみよう。思わぬ方向へ外れたっていいからロックを知らない人でも声をかけてみよう。』とね。」バンドは2008年の『Death Magnetic』のエンジニアを務めたグレッグ・フィデルマンを起用することを決めた。「結局、俺たちはグレッグのことを知っていたし、彼も俺たちのことをよく知っていた。それに(映画)『Through The Never』のサウンドはとてもパワフルで最高だった。彼を起用しないのは間違いだったと感じたんだ。」

    2.メタリカはリフを生み出す能力に自信を持っている

    良くない曲のアイデアを排除する方法について尋ねたところ、ウルリッヒはそれはほとんど問題にならないと説明した。「俺たちが抱える最も大きな問題は・・・曲の材料があまりに多すぎるということだよ。ジェイムズがギターを抱えるたびにリフができているんだから。ギターをチューニングしだしたらこうさ。『ちょっと待って、それ録音するから。』俺は『1月27日2時53分』ってメモ書きするんだ。」すかさずヘットフィールドが口を挟む。「ホント迷惑だよ。俺はギターのチューニングさえできないんだから。」ウルリッヒは続けてこう語る。「問題は、何が“AAA+”のリフなのか?ってことだ・・・何百もすごいリフがあるかもしれない。でも1曲に使えるのはたった20だ。ドミノ現象が起きてしまうからね。『どうやってリフからヴァースやブリッジやコーラスに行くんだ?』って。・・・でもすごいリフ?これはガレージセールの話だ。もし他のバンドが使いたかったら使ってもらおうって話だよ。俺たちはすごいリフに圧倒されているんだ。」

    3.メタリカはなぜブラックアルバムがこれほど成功を収めたかという質問をされたくない

    1991年のセルフタイトル・アルバムは全米だけで1600万枚以上を売り上げた。過去25年で他のどのレコードよりも売れている。しかし彼らはなぜここまで売れたのか考えたくないようだ。ウルリッヒは言う。「俺たちのマネージャー、クリフ(・バーンスタイン)の理論では、通過儀礼の要素があるみたいだ。13歳になったら、あれは思春期の経験のひとつなんだと。俺はこの手の話は分析されすぎないのがベストだと思うよ・・・。どういうわけか固定化されて、シンバルゴリラ(※)のおもちゃみたいにずっと続いているんだよ。」

    ※原文は「Energizer Bunny」太鼓を叩き続けるウサギ、電池のCMキャラクター

    4.メタリカファンは彼らのアイドルに近づいた時、境界がないことを知っている

    観衆のファンの1人が各メンバーが知っている最も変わった場所について尋ねると、メンバーが驚くべき回答をした。カークはこう語る。「ブラックアルバムが出た頃、俺はここ(ニューヨーク)のアップタウンの衣料品店で試着していたら、誰かが自分のところに歩み寄って来るのが視界に入ってきた。『やぁ元気かい?カーク』って声が聞こえてきた。そっちを振り返ったら、声の主はブルース・スプリングスティーンだったんだ。彼が俺の名前を知っているもんだから、本当に奇妙なことだと思ったよ。」ヘットフィールドは「彼は試着室まで入ってきたのか?」とツッコミを入れた。

    トゥルージロはスイサイダル・テンデンシーズでベースを弾いていた頃の話を共有した。歯医者に行って医者が離れた隙に歯科衛生士がファンであることがわかった。「俺が見えているのは彼の眼だけ。彼はマスクをしていたから口は見えなかったんだけど、彼が『スイサイダル、スイサイダル』とつぶやいているのが聞こえてきたよ。そいつのことを見やると、俺の口のなかに装置を突っ込んでた。彼は処置中ずっとそれだけ言ってたんだ。」ヘットフィールドは笑って、再びツッコミを入れる。「そりゃあ助けを求めていたのかもしれないな。」

    5.メタリカについての知られざること

    ウルリッヒはブラックアルバムのツアーでミュンヘンでライブを行った時の話をした。そのライブでは彼が聴いて育ったお気に入りのバンド、ディープ・パープルのメンバーがステージ正面の“スネイクピット”にいた。「バックステージで彼らと連れ立って一緒にビールを飲んで本当に興奮したよ。ステージから戻ったら、イアン・ギランのメモが置いてあった。そこにはこう書いてあった。『キミたちは素晴らしかった・・・我々の就寝時間が来てしまった。帰ってミルクとクッキーを口にすることにするよ。』あれは10時45分くらいだったな。」

    ヘットフィールドはトゥルージロのように医療関連だが、あまり愉快ではない話をした。「息子が絡んだ交通事故があって、俺は大急ぎで病院に行った。息子は病院にいて軽い手術受けていた。俺が立っていると息子を処置した看護婦がやってきて俺にこう言ったんだ。『私にサインをしてもらえませんか?』最悪の気分だったね・・・どうなるか想像できるだろう。」

    6.『Lulu』でメタリカとコラボした時にルー・リードは多くのことをジェイムズ・ヘットフィールドに教えた

    「歌詞の部分、俺が学んだのは歌詞の力だ。」彼は言う。「あれは詩だった。俺たちは彼の詩、プレイ、何だって音楽にしていった。1つの長い物語でもあり、それが全ての小さなパーツでもあった。俺にとってみんなの生活や事柄についての物語を曲にしようとすると、結局はとても安っぽくてつまらないものになってしまった。でもルーのやり方は歌詞の多くの部分で確かにダークで衝撃的だった。また俺にとって韻を踏まないことを充分理解するのは難しいことだった。彼は何かの構造を持ったり、韻を踏んだりしていなかった。何かを語っていたんだ。物語を語るというよりは歌っているという具合だ。それで俺は学んだんだ・・・言葉や歌詞にもう少し自由になることをね。言いたいことを言えと。」

    7.・・・しかしメタリカは他の誰かとまたコラボしたいとは思っていない

    あるファンがメタリカは誰かとツアーやコラボしたいかと尋ねると、メンバーはしばし沈黙。ウルリッヒは言う。「俺はこいつら(メンバー)が好きだ。俺自身はと言えば、このメンバーたちとプレイする以上の願望は持ち合わせていないんだ。」その他のメンバーも、他のミュージシャンとジャムったりするのは楽しいとしながらも、ドラマーの感情を共有していた。

    8.レミーがいなかったらメタリカはなかった

    『Hardwired...To Self-Destruct』収録曲「Murder One」はモーターヘッドのフロントマン、故レミー・キルミスターへのトリビュートソングで、歌詞には彼の曲のタイトルがたくさん使われている。バンドメンバーはレミーがメタリカに決定的な影響を与えたと語っている。ヘットフィールドはこう語る。「モーターヘッドにはメタリカが今ここでやるべきことがたくさん詰まっていた。でもレミーは父親像の一種として存在していた。彼はたくさん俺たちのことを助けてくれたよ。彼は恐れ知らずだった。一人のキャラクターであり、彼そのものだ。俺たちみんながすごい尊敬していた。彼は最期まで自分のことをやりきっていた。どんなヤツだろうと、そのことに触発されないヤツがいるか?」

    9.メタリカはたくさんの若いバンドが好きなようだ

    あるファンはヘヴィメタルの未来を担うのは誰かと尋ねた。ちょっとの沈黙の後、ヘットフィールドが冗談めかして言った。「えぇっと・・・デモテープ持ってる?」一方、ハメットは自分の好きな新しいグループについて語った。「数日前にあるバンドのビデオを見て、本当に感動したよ。名前が難しいんだよね。『Horror』って発音するんだけど字面は『Ho99o9』なんだ。」

    ヘットフィールドはこれまで触発されてきたメタルを最近それほど聴いていないと語った。「シンコペーションはどこだ?ハートはどこにいった?頭にくるよ。願わくば、誰かが俺みたいにむかついて、何かを思いついて次のクールな違うものをやっていけばいいんじゃないかな・・・違う何かを書くのに十分なくらい誰かはむかついているだろ。」

    10.・・・それにも関わらず、ロックの将来について心配している

    ハメットは言う。「次世代のアリーナ級のバンドがどこにいるんだ?誰か答えてくれないか?」トゥルージロはブラック・サバスのギーザー・バトラーと最近同じ話題について会話をしたと言う。「ロンドンからカリフォルニアに向かう飛行機のなかで偶然会ったんだ。彼はこうさ。『誰が先導するんだ?メタリカもやった。俺たちもそうしてきた。これからは誰がやるんだ?』とね。俺は『それについてはちょっと考えさせてくれ』って感じだったよ。」

    RollingStone(2016-09-27)

    レミーへのトリビュートソング「Murder One」はもちろん、その他の曲もルー・リードに影響を受けたという歌詞に注目です。

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