少し前の記事ですが、2017年1月20日に行われた香港公演のライヴレポートの記事で、ジェイムズ・ヘットフィールドが中国の検閲についてインタビューで語っていました。管理人拙訳にて紹介します。

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何千もの香港のメタルヘッドたちは、この金曜日に初めてやってきたスラッシュの巨人メタリカを目撃するために姿を現した。メロイックサインの海に大声であいさつした後、アメリカのロッカーたちは、ニューアルバム『Hardwired...To Self-Destruct』収録曲だけでなく定番曲もたっぷりのセットリストでソールドアウトしたアジアワールド・エクスポの屋根を吹き飛ばす勢いだった。

「ここに来られて感謝している・・・今のところコレがツアーで一番のショーじゃないか」リードシンガーでギタリストのジェイムズ・ヘットフィールドはそう観衆に語った。それは検閲によって中国のショーがどうにか一時間以上というところまでカットされ、いくつかヒット曲を削ぎ落とされてきたことを考えれば驚くべきことではなかった。

Master of Puppets、One、Hardwired、今週の北京と上海での日程でとりわけ欠いていた曲で(訳注:北京公演ではOneをピアニスト、ラン・ランと共演)検閲無しのセットリストを祝って誇り高くラウドに爆発した。ただし最も挑発的な曲が痛烈にスポットライトを浴びたというわけではない。ヘットフィールドはショーの前に行われたインタビューのなかで中国本土の法律を尊重することを強調した。

フロントマンの彼は検閲や中国本土でプレイできなかった曲があることで、中国政府を腹立たしくは思わなかったと述べている。彼はこう語る。「ゲストとしてライヴをやるために招待されている時に、彼らの文化を尊重するべきじゃないと思うかい?俺たちは敬意を表したいと思うし、俺たちが違うことをやってるからといって、他の人もそうしろっていうことじゃない。でもうまくいけば、また戻ってくるし、彼らが俺たちのことを政治的な脅威ではなく、音楽で国境を越えてみんなが曲を楽しむってことを除けば何の意図もないってことに気が付くだろう。俺たちは誰にも隠れたメッセージを伝えようとしているわけじゃない。」

(後略)

South China Morning Post(2017-01-21)
政治云々抜きにして、とにかくいろんなところでライヴをやりたいというところでしょうか。香港メディアは中国本土と違って規制のないセットリストでやってくれたと喜んでいるようです。
中国本土のセットリストがいつもとどう違うのか、セットリストはこちらからご確認ください。

2017年1月15日上海公演
https://metallica.com/tour/29097

2017年1月18日北京公演
https://metallica.com/tour/27818

2017年1月20日香港公演
https://metallica.com/tour/26169

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