ラーズ・ウルリッヒが2016年のメタリカの活動の見通しについてRollingStoneに語ってくれました。管理人拙訳にてご紹介。

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先月のスーパーボウル前夜祭以外、今年のメタリカはずいぶんと鳴りを潜めている。それにも関わらず、彼らは2016年は多忙になると見込んでいる。今はカレンダーにツアー日程は組まれていないが、ラーズ・ウルリッヒは大きなハードルを乗り越えると状況はすぐに変わるとRollingStoneに語った。

「とても挑戦的な年になると思う。少なくとも今年の後半はね。」ドラマーはそう語る。「間違いなく、新しいレコードを仕上げなくちゃならない。でもありがたいことにかなり進んでいるんだよ。うまくいけばこの春にはやっつけられるはずだと思うけどね。俺たちは準備を進めて、ライヴをやって、すぐにまた楽しいこと全部やろうって思ってるよ。」

(中略)

昨春に取り組んだ約20曲のアイデアを彼らは微調整しており、レコード制作の進捗は着実に進んでいる。カーク・ハメットはRollingStoneに先月、バンドには「たくさんの曲、曲として十二分なものがある」と語っている。その時点で彼は自身のブランドのギター・エフェクター・ペダルを使ってギターサウンドをゼロから始めていた。「俺たちはせっせと取り組んでいるよ。でも知っての通り、メタルだからね。ヘヴィ(訳注:キツいの意とのダブルミーニング)なんだ。」と彼は言う。

『Master Of Puppets』30周年を振り返った最近のインタビューでウルリッヒは8週間でレコードを仕上げたことに驚嘆していると述べている。彼は新作に取り組んで9か月ほど経っていると言う。「最近だとじっと聴いて「これは素晴らしい楽曲だ」とか「あれは本当にクールだね」ってなってる。それから実際にそれをもっと速く演奏したり、もっと遅く演奏したり、半音下げてみたり、こういう全てのオプションを試しているところなんだ。」彼は言う。「何かを演奏するのに75通りの違うやり方がある。終いには自分自身がイカれちまうのさ。」

バンドが新しいLPを共にする未来に向かって目を光らせてきたように、バンドメンバーもこの時点でレコードを仕上げることを強く意識している。新作の曲作りやレコーディングに加えて、メタリカはレコードストアデイに向けて、彼らのデビューアルバムである1983年の『Kill 'Em All』と翌1984年の『Ride The Lightning』のデラックス・リイシューも準備中だ。それと同時に慈善団体への寄付のためにパリのバタクラン劇場で収録されたライヴアルバムもリリースする。さらに著者マット・テイラーと共に1986年の『Master Of Puppets』の制作とその年のその後を追った本『Back To The Front』にも取り組んでいる。

「新譜やバンドが前に向かって進んでいくこと、そしてこういった素晴らしいことで未来に起きていくことと、マット・テイラーの本やリイシューについてしっかり見ていくことは両輪なんだ。」ウルリッヒは言う。「俺たちは片足は過去にあって、昔の写真やメモラビリアを選びながら、昔の曲を聴く。そしてもう片方の足はニューアルバムにある。こうやって異なる全てのエネルギーが合流していく。そのエネルギーをどうしていけばいいか、まだ完全にはわかっていないけどね。」

ウルリッヒが確実にわかっていることのひとつは、メタリカのメンバーが集まって演奏する時に感じることだ。「俺が52歳だって?たしかに俺はいつもは子供の面倒をみて、夫をこなし、友だちと出かけたり、自分のことをやって、レコードを作る。これらのこと全てをやっているんだ。年齢を感じるというのは素晴らしいことだよ。でも俺たち4人が集まると、4人の平均年齢までどんどん若返っていく感じなんだ。」

「俺たちはおバカになったり子供みたいになったりしてるよ(笑)」彼は笑いながらそう続ける。「思春期の時みたいなたくさんのユーモアがあったりね。その全てを理解しようとしている52歳の連中ってわけだ。デイヴィッド・リー・ロスか誰かが「人が部屋に一緒にたくさんいればいるほど、IQが下がっていく」って言ってたんだけど、俺たちみんなが集まった時の感覚はまさにそれだね。自分はまだ若くて勇敢で活気があるって感じられるってのは素晴らしいことだ。俺たちは若いと感じるし、証明すべきものがまだあると俺は思ってる。俺たちはそれを成し遂げようとまだ努力しているという感じなんだ。」

RollingStone(2016-03-10)

いよいよ新譜制作は仕上げの段階に入っているようです!

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