今年どうにか有志英訳分まで管理人拙訳を完結させたラーズ・ウルリッヒの伝記本『Lars Ulrich - Forkalet med frihed』のなかで、『...And Justice For All』のプロデューサー候補として名前が挙がっていたゲディ・リー(Rush)。メタリカとの関わりはもっと以前からで、『Master of Puppets』のプロデュースの可能性もあったという話がゲディ・リー本人の口から話されました。インタビューを抜粋して管理人拙訳にてご紹介。

geddylee

−自分はラッシュを何かのジャンル/カテゴリーにあてはめようとはしてはこなかったですが、ラッシュはメタルの感性に訴える魅力があると思っています。ラッシュにとってメタルの魅力はどんなものだと思いますか?

まぁ自分はそんなにメタルを聴かないんだよね。自分たちのサウンドにはとてもメタルな側面があるとはいえ、もっと初期のメタルに起因していると思う。ツェッペリンがメタルだったように、ブラック・サバスがメタルだったように、ブルー・チアーがメタルだったように。それは自分たちが真似したメタルの伝統みたいなものだね。メタリカは好きだ。彼らにはとても大きな敬意を持っている。でも自分の家ではスピードメタルやデスメタルをそれほど聴くことはないね。

−メタリカの『Master of Puppets』のプロデュースを依頼されたという噂を聞きましたが本当ですか?

いくらかは本当のことだよ。ずっと前にラーズと話し合いをしたんだよ、彼らと一緒に仕事をすることについてね。『Master of Puppets』が出る前のことだったかな。そういう話があったんだ。彼らのマネジメントと友達だったし、イギリスで以前にラーズと会っていた。ここトロントで彼らがメソニック・テンプルでライヴをした時に会いに行ったのを覚えているよ。オリジナルのベーシスト(訳注:クリフ・バートン)がまだ健在だった頃だ。あの悲劇の前だね。知っての通り、自分たちはそれについて話していたし、あの当時、彼らのバンドのことは相当好きだったよ。でも一緒にやることはなかったね。

Noisey(2015-12-07)

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