著作権使用料についての赤裸々な告白に衝撃を受けました。Billboardの記事を管理人拙訳にて。

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デジタル著作権管理会社Audiamはメタリカとレッド・ホット・チリ・ペッパーズとデジタル音楽サービス(YouTube、Spotify、Beats、Google Play、Rhapsody、Deezer、Amazon Prime、iTunes Matchを含む)におけるバンドのカタログ作品の北米地域に関する独占契約を結んだ。両ロックバンドはどちらもQプライムがマネージメントを行っており、メジャー・レーベルでは唯一YouTubeの音楽ビデオ・ネットワークのVevoと提携していないワーナー・ミュージック・グループと契約している。

Audiamの創業者でありCEOのジェフ・プライスは新しい契約は、アーティストと音楽出版社が機械的に著作権使用料を徴収する方法を合理化することに期待を寄せる最新の例となると語っている。著作権管理会社TuneCoreの前CEOでもあるプライスは過去に7〜12%ぐらい不適切な個人または団体に著作権使用料が支払われ、(支払われるべき)楽曲制作者に戻ってきていないため、およそ15〜30%の楽曲には全く(著作権料が)支払われていないと見ている。「これはセックス、ドラッグ、ロックンロール vs テクノロジーの問題だ」とプライスは語っている。

プライスはAudiumは単独でこれまでの4ヶ月で(支払われていなかった)遡及した収益でおよそ15万ドルが集まったと報告している。そのうち5万ドルはこの4週間で回収した、ジェイソン・ムラーズ、プリティ・ライツ、ハウス・オブ・ハッスル(グリズリー・ベア、マグネティック・フィールズらが所属)が2010年から遡ってデジタル音楽サービスから徴収されていなかった著作権使用料だ。「これらは氷山の一角だ。それが5万ドルだったら、(まだ徴収されていない著作権使用料は)他にどれだけあるんだろうね?」プライスはそう語る。

(後略)

Billboard(2014-10-07)

デジタル音楽サービスの著作権料がそれだけ不明瞭だったということですね。遡及して著作権料をどう回収するか謎ですが・・・。ここからデジタル音楽サービスからのまっとうな報酬という流れができるのか、そして音楽業界が変わっていくのか(もしくは変らないのか)もう少し様子を見ていく必要がありそうです。

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