先日の2回目のメタリカナイト前にジェイムズ・ヘットフィールドが受けたインタビューをご紹介。管理人拙訳にて。

james_giants

(前略)

フランコ・フィン(インタビュアー)
あなた方は映画のように最近クールなことをたくさんやってきていますね。『Through The Never』は素晴らしかったです。あの映画があなた方をみた最後です。あの映画の成功についてどう思いますか?

ジェイムズ・ヘットフィールド
俺たちにとっては新しい冒険だったんだ。俺たちはミュージシャンだが、全てのミュージシャンが映画をやりたがり、全ての俳優は音楽をやりたがる。まぁそんなところだ。映画はかなりの冒険だったし、素晴らしい旅路だった。たくさんのことを学んだ。この映画がどう世に出るかと本当に楽しんだよ。もっと多くの人に観てほしいと思う。ぜひ映画館で観てほしい。ああいうものを観るには究極の場所だからね。でも実際はもう公開され、今はDVDとして出ている。3DのDVDでだって観られるわけだ。まぁ俺たちは違ったものに乗り出していくのが大好きなんだ。俺たちはもうすぐ夏フェスに出て、それから新しいレコードの曲を書き始めることになるだろう。

フランコ・フィン
新しいレコードについて話しましょう。たくさんの人が次のアルバムが他のアルバムとどう違うのか知りたいと思っていますよ。

ジェイムズ・ヘットフィールド
そうだね。俺たちも知りたいよ。800ぐらいのリフをふるいにかけて、ベストなものをみつけなきゃならない。最後のレコードから6年か7年になってやることがたくさんある。俺たちは絶えず影響を受ける。本だとか映画だとかそういったものだけじゃなく、人生の出来事についてもだ。親になることとか、人生に起きる出来事からね。リリックは特にそのなかから出てくる。俺たちはみんな、この6年間でたくさんのことを学んできた。新譜にはそれが現れるだろうね。

フランコ・フィン
どんなものになりそうですか?『Load』や『Reload』みたいになりますか?

ジェイムズ・ヘットフィールド
いいや。そうは思わない。『Load』や『Reload』はもっとびっちり詰め込んだ感じ(原文:overload)だった。たくさんの曲があって、これ全部でもって何をしようとしていたんだろう。俺たちはかなりいい曲をたくさん作ることが出来る。なぜ8曲から10曲の本当にいい曲を作るのに集中しないのかという教訓を得た。量より質だ。あの収録曲がいい曲じゃないってわけじゃないけど、ちょっと咀嚼しすぎたようにみえる。ファンにはさらに長く待ってもらう。率直に言わせてもらうと・・・何かをリリースするには長く待つことになるんだ。俺たちはシングルに集中するつもりだよ。

フランコ・フィン
シングルが最初でそこからどうするんですか?

ジェイムズ・ヘットフィールド
アルバムだね。

フランコ・フィン
Orionフェスティバルは2年目以降続けていませんが、ツアーであのようなイベントはありますか?

ジェイムズ・ヘットフィールド
何が起きるかわからないだろうね。俺たちの前にはいつもハードルが現れる。冒険だ。Orionは、俺たちが挑戦したひとつだった。いい結果とはならなかったが、素晴らしい時間だった。1年目も2年目も素晴らしい時間だったよ。もしキミがそこにいたなら、幸運だったと思う。アメリカでもう一度やるかどうかはわからない。ああいうことが起きるかどうかは誰もわからないよ。他のことだってそうさ。南極に行ったのも、初めて中国でライヴをやったのも、フェスティバルに出続けるのも、新しいレコードの曲を書くのもね。あれ(Orionフェス)は検討すべき課題としてある。

フランコ・フィン
フェスティバル、レコーディング、『Through The Never』に加えて、何か取り組んでいる新しいプロジェクトはありますか?

ジェイムズ・ヘットフィールド
俺たちはただのんびり座って話すだけってことがない。もっぱら「じゃあ、これやろうぜ」とか「なぁ俺たちこっちに「向いて」いるな」という感じなんだ。大きな会議なんてことはしない。そういうことは腰をすえて、有機的に起きる。俺たちのやり方でやってきたことは、そうなるべくしてなったんだ。もしそれに寄与できれば、それは素晴らしいし、そうならなくても、それでよしとする。他のコトとの優先度から、オフィスをすり抜けてゴミ箱入りしたコトがたくさんあるよ。次のレコードは確実に検討すべき課題だし、あちこちでショーをやっている。スタジオやあの環境から出ろ、そして刺激をもらえってね。

フランコ・フィン
あなたが車にご執心なことを知っていますが、(ジェイムズのカスタムカーである)「Black Pearl」についてお話ください。

ジェイムズ・ヘットフィールド
俺がモータースポーツや車を楽しんでいることは秘密でも何でもない。とりわけ、カスタムカー作りにはね。あの車の流線型が好きだし、あの芸術的な側面が大好きなんだ。思い描くそれぞれの車の流線型とユニークさがたまらないね。「Black Pearl」はそういった車のひとつで、俺たちは最初は他の車を手に入れて、切ったり叩いたりして、自分の試作品を作ったんだ。この車は実際にはゼロからスタートした。48年製のジャガーから始まって、そこからフレームまでスケッチをもとにゼロから作っていった・・・スケッチをもとにね。

フランコ・フィン
AC/DC、キッス、メタリカがロックの殿堂入りをしました。あなたがロックの殿堂入りを選ぶなら誰に入れますか?

ジェイムズ・ヘットフィールド
今だったら、ラッシュ(Rush)かな・・・ディープ・パープルみたいなバンドも。彼らがそこに入っていないというのは注目に値するね。モーターヘッドのようなバンドもそうだ。俺にとっては、ロックの本質みたいなものがそこにある。彼らにはロックの殿堂入りする必要が確かにあるね。

(後略)

Live105(2014-05-17)

和訳に疲れ果てて、サンフランシスコ・ジャイアンツなどメジャーリーグ関連の質問はガッツリ割愛してしまいました、すいません(苦笑)

それにしても、かなりいろいろと語ってくれました。Orion開催はまったく諦めたわけではなさそう。新譜については、まずはシングルに集中というのはライヴで披露している新曲を先に仕上げようという試みでしょうか。アルバムも曲数をコンパクトにという意図もみえてまた少し新譜のイメージを膨らませてくれます。

インタビュー動画はこちらからどうぞ。


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