きわめてキャッチーな記事タイトルにしてしまいましたが・・・
Kerrang!2014年2月14日号にてカーク・ハメットが新譜制作や現在のメタリカのことについて語ってくれました。

kerrang20140214

いつもどおり管理人拙訳にて。

カレンダーに入れた(アルバム制作を開始する)日付を先延ばしするための理由はもはや考え付かないね。今や俺たちは追い詰められた。そうさ、俺たちはアルバムに取り組み始めなければならない。俺は興奮しているよ。ジェイムズは800ぐらいリフがあるし、俺は400のリフがあるだけ。でもアイデア不足なんてことはなさそうだ。これからどうなっていくか面白くなりそうだよ。

もし一年以内に曲を書いてアルバムをレコーディングできれば、(リリースは)2014年1月から、まぁ2015年1月までだ。俺はそれをやりそこなった。それは俺たちが長いあいだやってこなかったことなんだ。そして、それは12ヶ月のあいだにアルバムを作れるかどうかを確かめる本当のチャレンジになるだろうね。俺たちはルー・リードとそれ(1年以内にアルバムを作ること)をやったけど、あれ(『Lulu』)は(即興演奏を収録したアルバムのため)数に入れちゃダメでしょ?

まだ曲はひとつもできていない。曲になるための音楽の断片が少しばかり取っておいてある。本当にそれがアルバム制作について俺が言える全てなんだ。(アルバム制作には)かなり興奮しているよ。ただ、俺たちは家で家族と居るのが好きだから、先延ばししているだけさ。でも曲を一緒に書いてアルバムを作っていくのは本当に大好きなんだ。

(メタリカが他のプロジェクトに多くの時間とエネルギーを費やしたことをどう感じているか訊かれて)そんな風に思われるよね。俺たちは確かに『Death Magnetic』のリリース以来、思ってもみなかった異なる創造的な道をたどっていったよ。あれは本当に長期に渡る隔たりだった。でも俺たちはそれをやっているあいだじゅうずっととても忙しくしていたよ。

俺たちが長く時間をかけすぎたかどうか、現時点ではわからない。今や、これまでよりもメタリカというものが大きくなったように思える。俺が言えることは去年はめったに行けないような遠く離れた地まで行って、腐るほどチケットを売ったということだけなんだ。みんな売上げを落ちていると言われているなかで、チケット売上げから測定できること、もはや測定不能なレコード売上げ、そこからメタリカがこれまでよりも世界中で大きくなったように見えるんだ。そしてそのことは俺たちのことが好きなファンがまだ向こうにいるってことを示している。

ここ数年、メタリカはどうにかして、ラウド・ミュージックを演奏するバンドにいる4人ってだけじゃなく、メタリカという旗の下で創造的なことをするプラットフォームへと変わってきたんだ。この8、9、10年ぐらいのあいだ、多くの創造的な道をたどっていった。俺たちみんなそのポジションが好きなんだ。単なるバンドと分類されるとは思っていない。これは最も重要なことなんだけど、メタリカがたくさんの非音楽的方法で自分たちを表現できる術があるということを自分たちで気付いたんだ。俺にとっても、それは素晴らしい場所なんだ。俺たちが創造的に成功していたとき、別の山に登ったように感じる。それは自分たちにとって実に健康的なことなんだ。俺たちは多面的であることを示す。それによって自分たちを刺激し続け、うまくいけば意識的にもしくは無意識にバックハンドで音楽を供給(サーブ)できる。


BLABBERMOUTH.NET(2014-02-20)

本人たちはもはやメタリカを単なるバンドとして捉えていないようですね。たしかに最近のメタリカは、全大陸コンサートに挑戦してみたり、『メタリカ・スルー・ザ・ネヴァー』を手がけてみたり、『Lulu』をはじめとするさまざまなアーティストとのコラボ、VANSやサンフランシスコ・ジャイアンツなど音楽に限らないコラボと活動範囲がどんどん広がっています。さらにカークはFearFestEviL含め、自分の趣味にさらに活動の幅を広げてます。

ちなみにこれに先がけてのRollingStone誌上のインタビューでも、カークは次のように語っており、アルバムの方は相変わらず曲らしい曲にはなっていない模様。

「ある部分や別な部分のジャム・セッションなどをやってきていて、この部分は音はうまくいく、これもうまくいく、これはだめだとか、そういうことを整理してるんだ。まだそのプロセスをずっと続けてるんだよ。ジェイムスは音楽的なアイディアを800くらい抱えてて、俺は400くらい持ってて、どういう要素や部分が俺たちにとって本当にいいのか、それがわかったら、今度はそういう部分部分を曲にまとめていって、それからどこへ俺たちを連れてってくれるのか見極めることになるんだよ」

ro69.jp(2014-02-06)

ラーズもこんなこと言ってるし、

「だから、俺に言えるのは、次回のレコーディングがリリースされる日まで昨日よりは1日近づいたということだよ。少なくとも『神の思し召し』みたいなものが働かない限り、最も固い予想は2010年代のうちには出るってことだね。それ以上のことは俺にもまだよくわからないな。ジャム・セッションはずっとやってきているんだけど、俺たちもかなり時間をかけてきているんだよ」

ro69.jp(2014-02-06)

果たして新譜が聴ける日はいつになるやらわかりませんが、メタリカがまたどんな一手を投じるのか楽しみです。

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