アブダビ公演を境にメタリカのインタビュー記事が増えてきました。今回はUAE(アラブ首長国連邦)の「The National」より、相変わらず喋りだすと長いラーズ・ウルリッヒのインタビュー。前半はアブダビをべた褒め。後半には3D映画や新譜のことについても多少触れています。管理人拙訳にてどうぞ。

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The National
メタリカがアブダビにやってくるまで20年以上かかりました。そして最後にライヴを行ってから18ヶ月後となる今、(アブダビに)帰ってきました。今年初めてのショーは楽しめましたか?

ラーズ・ウルリッヒ
俺たちが1年半前に来たとき、ここは本当に魅惑的だった。俺は至るところでそんなこと言わないよ。UAEから来ていた人たちはもちろんだけど、そこにはイランやイラクやヨルダン、レバノンやシリア、バーレーン、サウジ、クウェートからたくさんのキッズがいたんだ。異なる地域、異なる国からさまざまなキッズが素晴らしいエネルギーを放っていて、素晴らしい体験を共有させてもらったよ。だから3、4ヶ月後にまたここに戻ってくるというオファーを受けたときは、メタリカはそのオファーを「考えるまでもないこと」に分類するだろうね。そのオファーに飛び付いて、「もちろんだ。俺たちは戻って来たいと願っている。」と言うよ。俺たちは今、他の場所でプレイできるところはないか、ゆっくり話しているところだよ。実現性を秘めている、俺が聞いているところでは、もうすぐドーハでプレイできるかもしれない。ここにはそれだけの情熱、俺たちがそうするだけの愛情、そしてもちろん、いくらか初めて行く場所がある。

The National
バンドにとって新しい地を訪れることが、あなた方のキャリアに深く入り込んでいるのは、奇妙な感じがしませんか?

ラーズ・ウルリッヒ
奇妙に感じるかどうかはわからない。それよりは恵まれているなぁと思うよ。(こうして新天地を訪れることができることに)俺たちはとても感謝しているよ。100年前に俺たちがライヴをし始めた頃には、俺たちがやっているようなタイプの音楽が全然受け入れられないという場所は世界でたくさんあったもんだ。俺たちがやっているような音楽を本当に聴いてさえいないっていう場所もたくさんあったし、俺たちがやっていることを知らない人たちさえいたよ。論理的にも、実質的にも俺たちのようなバンドの訪問をサポートするインフラが充分ではない場所がたくさんあった。俺たちがツアーを始めた頃は東欧には行けなかったし、中南米ではどうにかこうにかライヴを出来るってところがたくさんだったし、東南アジアでもそんなところがたくさんあった。インドに行ったバンドもそう多くなかったし、その当時に誰かがUAEに行ったなんてことは信じられないね。(最近では)開放的に変わってきて、世界はより縮まった。実際に今現在、多くの国でこういうタイプのこと(ライヴ)やイベントごとをサポートするインフラが整ってきている。だから新天地にいるのは素晴らしいことだよ。

The National
あなた方が最後に出したアルバム『Death Magnetic』からほぼ5年が経とうとしています。あのアルバムでバンドのキャリアが復活したと感じていますか?

ラーズ・ウルリッヒ
俺は32年間、毎日の人生をメタリカとして送ってきた。そしてそれは俺にとって決して動かしがたいものだ。もちろんマスコミが言うことも、ある種の認識についてもわかっている。キミが復活というのは・・・浮き沈みがあったということだ。俺たちがしてきたことはそれだけいろいろと異なることだった。なぜならメタリカは冒険を好み、多様性への渇きを癒すのを好み、新しい挑戦を好むからね。俺たちはいろんなことをやってきた。みんながみんなそれを称賛するわけじゃない。それでいいんだ。明らかに『Death Magnetic』は世界中でとても肯定的に受け入れられた。それには感謝しているよ。俺たちは今、新譜の制作真っ只中にある。かつて作ったものに立ち返る傾向にあるんだけど、『Death Magnetic』をこの数ヶ月ぐらいちょっと聴いてみて、いまだに素晴らしいと思う。それだけにこれに続くアルバムを(制作するのを)難しくしているよ。

The National
メタリカは昨年、自身のレーベル「Blackened Recordings」を去年立ち上げました。以前のアルバムを再リリースする計画はありますか?

ラーズ・ウルリッヒ
今や、俺たちは自分たちのレコードを自分たちの手に、自身のレーベルで所有することとなった。おそらく各アルバムを最新技術でリマスターして発売することになるだろうね。面白いアウトテイクやさらなる何かを探してきてスペシャルなものにするよ。儲けたいなら、ファン向けに特別なものを一緒にパッケージにすることもできる。やってみる価値はあるよ。

The National
あなた方は『Through The Never』という3D映画も制作しています。少し内容について教えてもらうことはできますか?

ラーズ・ウルリッヒ
2012年8月にカナダ西部のバンクーバーとエドモントンで撮影したショーなんだ。制作部隊はコンサート場面ではないシーンを撮影するのに3週間かかった。とても稀有な映画だよ。こういうものは他では観たことがないはずさ。劇場で3D映画として、8月にはアメリカで上映される。今はおそらく75%ぐらい編集が出来ているかな。

The National
ニューアルバムの進行具合はどういった感じでしょうか?

ラーズ・ウルリッヒ
ちょうど曲を書いているところさ。俺たちはレコーディングを始めてはいないんだ。ライヴは間接的な助けになっている。俺たちは家で多くの曲を書いていると、それにがんじがらめになってしまう。だからアブダビ、それからケープタウン、その次の週はヨハネスバーグと行く機会を得ることで、メタリカが2週間ほど家を空けて外に出る。俺たちが曲を書くのに戻ったときには、毎晩2万人にプレイしたときのエネルギーによってインスピレーションが沸くんだ。このバンドで言えることのひとつに、長いこと同じでいると、それから自由になりたいということがある。俺たちの集中が持続する時間はひどいもんなのさ。

The National(2013-04-21)

気分が良かったのか「100年前」とかコメントがトバしている箇所がちらほら(笑)日本ではここまで言ってくれることないかしらねぇ・・・。

そして、やはり自身のレーベルを立ち上げたことで過去のアルバムのリマスターがありそうです。リマスターだけだったら、どうしようか迷うところですが、未発表音源入ってたら脊髄反射で買ってしまうんだろうなぁ。

それにしても新譜の話とセットでデス・マグネティックの話がよく出てきますね。
Death_Magnetic
Death Magnetic


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