いつもラーズやジェイムズのインタビューを取り上げることが多いので、カーク・ハメットのロング・インタビューを訳してみました。最近のライヴや新譜制作、3D映画と最近のメタリカについて語ってくれています。原文があまりに長いのでかいつまんでますが、管理人拙訳にてどうぞ。

kirk-hammett


−「Soundwave Festival」で行われた2013年最初のブリスベン公演について−

ライヴを本当に楽しんでいるよ。ミュージシャンで最高なことって何?ってよく訊かれるけど、俺はライヴをやることだって答えるね。曲を書くことには充分満足しているけど、スタジオにいるのは俺にとってそう楽しいことじゃないんだ。俺はちょっと注意力欠如障害(ADD)なところがあるからね。でもライヴでプレイすることは俺がイキイキとできるところだね。

観客の前でプレイするのは最も自分が満たされることだよ。バンドのパワーとエネルギーにガッチリとロックされる。2012年に行った最後のショーの1つを振り返ると、調子は良くなかったし、自分が果たそうとしたショーのようにはできていなかったと思う。でも俺が2013年もまだこうしていられるんだと自分自身に証明してみせたかった。それでパフォーマンスに120%の力を注いだんだ。それが良かったね。素晴らしい時だったし、ブリスベンの観客は素晴らしかったよ。

数ヶ月のオフで充電して、家族と共に過ごして生活の優先順位を見直すことはいいことだね。俺が休みの時はバンドやキャリアから数歩離れて、自分の優先順位についてただ考えるんだ。俺にとってこうしたことを時々やるのは重要なことなんだよ。過去にそういうことをやってこなかった後ろめたさもあってね。

俺たちにとって、すると決めたことを行うことで重要なのはバランスをみつけるということだ。ストレスを感じたり、バランスが崩れたりしないようにね。エネルギーを再充填して、満足感を感じる要素を再びみなぎらせることは本当に重要なことなんだ。

−メタリカの長寿の秘訣について−

俺たちにはバンドの相互関係が全てなんだ。このバンドには一定の頻度で機能する確かな相互関係がある。その頻度はその他多くのバンドが持つそれよりももっと多くてユニークなんだ。

メタリカの中にあっても外にあっても全てのことにおいて完璧な創造的コントロールを持ちえている。俺たちはとてもラッキーなのさ。それが他のバンドになくて俺たちにある特別なものなんだ。俺たち4人がインプットするためにグループとして全てのことに集中することが許される相互関係がある。

−2008年の『Death Magnetic』に続く新作を2014年にリリースしようとしている−

俺たちはそうなればいいなと思っているよ。それが現実になるかどうかに関わらず、俺たちにはわかっている。そこここでレコーディングをしているけど、とても遅いプロセスを辿っているんだ。

−ニムロッド・アーントル監督のメタリカの3D長編映画、『Metallica Through The Never』について−

そのときまで他の誰もやったことのない前例みたいなもんだね。この映画は俺たちが注意を集めて、俺たちがこうやりたいと思うやり方でできているか確かめたいね。

大部分の映画が3Dで発表されるという時期になりそうだね。このジャンルはまだ始まったばかりだ。そして俺たちは将来性があると感じている。ごくわずかな舞台裏のシーンしかなくて、バンドのインタビューはなし。コンサートのパフォーマンスとその場面で内に外に物語が紡ぎだされているんだ。そんな感じで場面が相互に連結している。そんななか二元性を持たないっていう意味ではとてもユニークだよ。(いろんな場面が)ひとつのものにより合わさるっていうことでね。俺たちはこの映画にとてもエキサイトしているよ。今までこんなことをした映画はなかったと思っているからね。

俺たちがすでにみたシーンからだって、とても素晴らしいと思うよ。3Dへの強烈体験だね、間違いない!実際、25フィート(約8メートル)の映画館でスクリーンで始まる強烈体験だよ。3Dによって全てが強烈なものになっているね。

映画を制作するということはアルバムを制作することとはまったく異なる旅路さ。映画は、言ってみればより多くのコックがいる台所ってところかな。音楽は、コックを台所に入れることもできるし、ドアを閉じて他の誰も入れないようにもできる。映画は、ドアに鍵をかけることはできない。回転ドアなのさ。人々が出たり入ったりしているんだ。だから俺たちはそれに適応していったんだ。

−VANSとのコラボについて−

俺は長いことVANSの大ファンなんだ。だから彼らがコラボすることに興味がないかとやってきた時には、明らかに異議なしの「もちろんだ!」って感じさ。自分のシューズにはとてもハッピーさ。VANSが全部黒のシューズを出していないことに長いこと文句を言っていたからね。黒地に白いラインが引かれたものしか出していなかったから。俺の(デザインした)シューズは全部黒なんだ。あれはいいね。

−中東のファンがメタリカの音楽を入手するのに苦労していることについて−

人々が音楽を手にすることはとても重要なことさ。音楽に金を払うにせよ、ラジオで無料で聴くにせよ、何にせよ、俺たちの音楽を聴き、アートに触れることは重要なんだ。たくさんの海賊盤が出されるのは俺たちにとって明らかに喜ばしいことではない。アーティストとして、ミュージシャンとして、俺たちに直接影響があるからね。人々は俺たちに対してその点で長いこと議論しているけど、結局のところ、海賊盤によって直接影響を受ける人間は俺たちなんだよ。

誰も俺たちに影響がないなんてことを言う権利はない。でも結局最後は俺たちの音楽を聴き、アートを体験することが人々にとって重要なんだ。もしそうすることが好きだとわかったら、俺たちを観に来るか、「METALLICA」って言葉を広めてくれるだろう。

gulfnews.com(2013-04-16)

バンドの活動中断期を経て、ツアーの仕方を変えたことがバンドやメンバー自身にとってプラスに働いているのが伺えるインタビューでした。新譜制作については相変わらずと言ったところですが、3D映画に関しても内容に関する示唆的なヒントが出てきて、どんなものか楽しみになってきました。

それにしてもVANSとのコラボで長年に渡る不満を自分のデザインに込めていたとは(笑)

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