アルゼンチンのラジオ「Rock & Pop 95.9 FM」のインタビューにてジェイムズ・ヘットフィールドが『LULU』や今後のことについて語っています。

ルー・リードとのコラボのきっかけについて

「ロックの殿堂25周年コンサートで俺たちは彼とジャムったわけだけど、その後、彼はすごく喜んでいてね。バックステージでもイキイキしていたんだ。彼の友人が俺たちに近寄って「アイツになにかやったのか?アイツがあんなに笑っているところ今まで見たことないよ」って言ってたよ。俺たちが立ち去ろうとしたら、ちょうど彼が玄関に向かって叫んでいたんだ。「俺たちは一緒にレコードを作るんだ!」ってね。それで俺たちは思ったよ。「あぁいいね。で、彼は俺たちに言っているのか?」ってね(笑)。でも彼は本気だった。彼は自分がいつも一番やりたかったバンドは俺たちだったと言ってくれたよ。それで俺は同意したね。メタリカは俺がいつもそうありたかったバンドなんだから(笑)。」

メタリカファンは『LULU』とメタリカは違うと考えていることについて

「そりゃもちろん違うよ。これはメタリカの新しいスタジオアルバムじゃない。『LULU』なんだよ。だからこそ『LULU』って名づけたのさ。メタリカでもルー・リードでもない、『LULU』っていう俺たちが一緒に作り上げたものなんだ。メタリカファンのなかには「これは新しいメタリカのレコードだ。でもこれは好きじゃないな。怖いよ。。」と思うファンもいるだろうと思う。でもそうじゃないんだ。これは自分自身にチャレンジしたかった俺たちに与えられたプロジェクトなんだ。つまりこういうことさ。いくつかの素晴らしいリフがある。でもそこには俺がたくさん歌うようなものはない。ルーと彼の書いた歌詞、そして俺たちがルーのためにBGMを書いたんだ。それが俺たちがやったことさ。こういったものを理解するのは難しいと感じるファンもいるだろうね。でも俺たちはメタリカであることを止めることは出来ない。アーティストとしてやってみたいことを探求するのを俺たちは止めることは出来ない。俺たちは自分自身に制限を設けるのが嫌なんだ。でもファンのことをずさんに扱うつもりでやっているわけじゃないんだ。それは確かだよ。もしこれを好きになれなければ、メタリカとして完全に集中する次のアルバムまで待って欲しい。それはちょうどいま実際に曲を書いているところなんだよ。」

カークが明かした、「Junior Dad」のレコーディング中にカークとジェイムズが涙した話について

「(ふざけて)あぁ、ルーが俺の足の上にギターを落としたもんだから俺は大泣きさ。(素に戻って)いや、、あれは一瞬のことだった。音楽が人を動かすってのはわかっていたけど、あれには完全にショックを受けたんだ。ルーはやってきてこういったんだ。「なんてこった。キミたち2人はこれを聴かなければいけないよ」それで(俺は)「あぁ、わかったよ。ちょっとここにいるよ。いま食べているんだ。」って。それから戻って聴き始めた。それから知ってのとおり、涙が出て止めることができなかった。「なんてこった。ここを出なきゃ」って感じさ。席を外さなきゃならなかった。誰かが俺の方に来て「ジェイムズ、カークのところへ行こう。彼は、、」「あぁおまえもか」あの曲は俺たちを打ちのめしたんだよ。あれは正常な行為だったっていうサインなんだよ。」

メタリカとルー・リードのツアーのプランについて

「いくつかショーがやりたいね。どのくらいやるか、どこでやるかはわからない。どのくらい一緒にやれるかな?20のショーである必要はないし、1つのショーである必要もない。まぁその真ん中ぐらいかな。みんながこの感覚を味わって、ただどんなものか見れればとと思っているよ。強烈なレコードだし、ルーは全部できるかどうかわからないって言っていたよ。でも彼はやるだろうし、彼は確実にできると思うよ。とてもユニークなコンセプトでね。メタリカのコンサートでもないし、いかなるロック・アンセムでもない。これはある種孤独で、独りの音楽のような感じだね。見方によっては、、、俺にとってはね。これは他の人たちと聴く必要はない。あれは俺を取り乱させるんだよ実際。独りで聴くのが好きなんだ。だからたぶん小さくて暗いところでやるだろうね(笑)俺の心みたいだな(笑)」

Blabbermouth.net(2011-10-04)

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LULU

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