『Lulu』制作中のエピソードをカーク・ハメットが語っています。

The Pulse Of Radioによると、カーク・ハメットとジェイムズ・ヘットフィールドがルー・リードとの共同作『Lulu』のセッション中に涙を流したという。『Lulu』収録の「Junior Dad」と呼ばれる曲をレコーディング中のこのエピソードについてカーク・ハメットはこう語る。

「俺は父親をまさに3、4週間前に亡くしたばかりだったんだ。俺はコントロール・ルームから駆け出して行かなければならなかった。気が付けば、俺はキッチンですすり泣いていたんだ。ジェイムズがキッチンにやってきて同じような状態になっていた。彼もすすり泣いていた。あれは異常な状況だったね。」

どうやら2人のメタル・マンをそんな状態にした歌詞は「Say hello to junior dad/The greatest disappointment/Age withered and changed him.(年下の父さんによろしく/この上ない失望だ/齢は彼をうすれさせ、変えたんだ)」のようだ。

カークはさらに「(ルー・リードは)思いかけず、彼の驚くべき詩的な歌詞でメタリカの2人のギタリストをともに一撃で無力にしてしまったんだよ。」と続けた。

ジェイムズ・ヘットフィールドの父親は、ジェイムズがたった13歳のときに家族を捨てた。この体験はドキュメンタリー映画、『Absent』のなかで詳細に語られている。

BLABBERMOUTH.NETより(2011-08-25)

「自分が年齢を重ねることで「憎むべき対象」だった故人となった父親の存在の意味が変わってきた」ということを言っているんじゃないかと自分は解釈しました(いつもどおりの勝手な解釈ですが)。

楽曲だけでなく、歌詞の面でもメタリカに大きな影響を及ぼしているんですね。

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