ラーズ・ウルリッヒの最新インタビューを訳してたら、
先を越されて訳されてたのでご紹介。

【メタリカ、なぜ次作のレコーディングに
今回は早く取り掛かれるのか、その理由を語る】

メタリカのドラムのラーズ・ウルリッヒは現在のバンドが
かもしている「前向きなヴァイブ」を大切にしてできるだけ
速く次のアルバムをリリースしたいと語っている。

メタリカはここ15年は作品の間に長いインターバルを
置いてきたが、08年の『デス・マグネティック』に次ぐ
新作については早くも今年の春からとりかかるという。

ラーズはデンマークのエクストラ・ブラデット紙に
こう語っている。

「これまでの俺たちはとてつもない世界ツアーを終えるごとに
いつもメタリカについてほとほと嫌気が差していたもの
なんだけど、でも、今回はなんか違うんだよ」


ラーズはさらにこう続ける。「というわけで、今度の次回作に
とりかかるまでにそう時間はかからないはずなんだ。たぶん
3月とか4月くらいにはクリエイティブな作業に取りかかって、
それからレコーディングへとなだれ込むんじゃないのかな」


ラーズによれば、今回これだけ作曲の過程が早く進んでいるのは、
バンド内の関係がかなりうまくいっているからだという。

「バンドには今、すごく前向きなヴァイブがあるんだよ」
とラーズは説明する。「今本当にこれが楽しくてしようがないから、
すぐにでも作業に戻りたい感じなんだよね」


メタリカは04年のドキュメンタリー『メタリカ 真実の瞬間』でも
如実に捉えられているように、過去においてはバンド内の険悪な
人間関係に長く苛まれてきていた。しかし、ラーズによれば、
今はもう状況が違っていて、バンドが抱えてきた問題を
乗り越えることができて本当に嬉しいと語っている。

「これまで抱えてきた問題への解決を見出すことができたから、
バンド内の諍いでバンドを破滅させなくてもよくなったんだよね」

とラーズは語る。「俺たちの友達だったガンズ・アンド・ローゼズは
そうなっちゃったんだけどね」


(c) NME.COM / IPC Media 2011

ro69.jp(2011-02-03)


次回作、どんな感じになるのか本当に楽しみです!

同じ記事で書かれていなかったところも少し追記で。
(一部内容が重複してますが。)

メタリカのメンバーたちは長年にわたりどのように
関係が変わってきたのか。

「俺たちが全員家族・子供を持ったことで、俺たちの関係が
互いにうまくやっていく助けとなっているよ。
今はホントに互いに気が合うんだよね。何年もの間、マジで
ヤバかったときもあった。互いに話をしようともしなかったし。
俺たちはウォッカ片手に女の子を探しに出かけてた。
それはお互いの気持ちを共有していなかったってことだったんだ。
でも今、俺たちは子供や家族についてたくさんのことを話す。
今夜のセットリストのことや昨日のショーで誰かがミスったか
なんてこと以外のことを話すようになったことで実際、俺たちは
大きく変わったんだ。」


「ここ5、6年は俺たちは己の限界に気づいて、
METALLICAに関していくつかのルールを作ったよ。
全てのことを崩壊させないためにも必要だったんだ。
例えば、(子供の)学校がある間は2週間以上ツアーに出ない、
ツアーに戻る前に2週間は家で過ごすようにする。
そうすることで燃え尽きることやしばしば陥りやすい疲れきって
嫌になることを防ぐんだ。」

『Death Magnetic』で45カ国、215のコンサートをこなした。

「もちろん多くのショーをこなすのはまだ大変なことだけど、
年を取れば取るほど、成功を当然のことだと思わなくなった。
俺たちは永遠には生きられないし、俺たちが一緒にいることは
とても特別なことなんだと気づいたばかりさ。
俺たちのような屁みたいな中年たちがいまだに世界中を
廻ることができて、何千人もの人が俺たちと体験を
共有したいと思ってくれているのはすげぇことだよ。」

今年はメタリカのフロントマン、ジェイムズ・ヘットフィールドと
出会ってから30年となる。

「全くもってすげぇことだよな。振り返って、誇りに思うのは、
こうして実際に生き残って30年を生き抜いたってことだな。
そして比較的無事に過ごしてこれたし、俺たちが
ユニットとして、人として、父親として今なお機能し続けて
きているってことだね。俺たちは自分たちで問題の解決策を
見出してきたんだ。例えば、俺たちの友人でもある
ガンズ・アンド・ローゼズみたいにバンド内部のいざこざで
バンドを壊してしまう代わりにね。」


lars_ulrich_0202

デス・マグネティックのときのようにラーズの小出しの
新作ネタインタビューに期待します(笑)

※下記関連記事にある「新作」「新譜」はデス・マグネティック
のことなのでご注意を。

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